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いる。その一つがユニオン駅から徒歩5分程の約6ヘクタールからなるラウンドハウス・パークである。現在建設中で、1997年に開園予定である。
ラウンドハウス・パークは主なスポーツ、会議、娯楽、文化施設の中心に位置する最重要プランである。ラウンドハウス・パークはまた、都市中心部の金融地区と湖岸との往来を復活させ、ウォーターフロント・トレールにもつながる役割を果たす。
この公園は、かつてカナディアン・パシフィック鉄道の円形機関車庫と鉄道待避線として利用されていた場所に1億8千万ドルをかけた「トロント都市コンベンション・センター」の拡張事業とともに造成されるものである。この会議施設も1997年に開設予定である。
旧円形機関車庫そのものは建設工事中に部分的に解体された。しかしその煉瓦と建設材を使って復元し、ランドマーク的な観光名所とする計画である。事業計画に関しては、トロント市は民間企業の参画を期待している。
コンベンション・センターの隣には、世界で最も高い自立建造物であるCNタワーがそびえている。もともとは電気通信用に建設されたものであるが(今も通信用に使われている)、このタワーは現在、トロント市を訪れる観光客にとって最大の観光スポットとなっている。タワーにはレストランや娯楽施設などが備えられている。現在もさらに1億5千万ドルを投入した拡張工事が行われており、1999〜2000年に完成する予定である。
公園の東端のマラソン不動産の土地はホテルと住宅/商業用地になっている。公園の西側はトロントの野球チーム、アメフトチームの本拠地である55,000人収容のスカイドーム・スタジアム、南側はハーバーフロント・カルチャー・コンプレックスとなっている。
ラウンドハウス・パーク地区の開発は官民が共同で行っている。
このプロジェクトに参画している公共機関は、コンベンション・センター・コーポレーション(州政府機関)、CNタワー・コーポレーション(連邦政府機関)及びトロント市である。民間からは、マラソン不動産(カナディアン・パシフィック鉄道の不動産部門)、および市とカナダ・ランス社が行ったラウンドハウスとタワー事業の入札で採用された民間企業である。
このプロジェクトでのWRTの役割は、中央ウォータ」フロントの開発ビジョンから生じる様々なビジネス・チャンスを説明し、ウォーターフロント地区へのアクセスを始めとする、設計および土地問題の解決を図り、決済した事項について関係者間の合意形成を助け、ラウ
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